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シークレットオブナンバーズーThe Secret of Numbersー

シークレットオブナンバーズーThe Secret of Numbersー
Daso Saito

ビジネス社 2010-11-19
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 【シークレットオブナンバーズ―The Secret of Numbers―】

 (Daso Saito著/ビジネス社/2010)

 

2011.1.4 レビュー

 

本著の著者、Daso Saito氏は以前レビューした『100年数秘の本―誕生日でわかる運命・相性・自分自身(日本ヴォーグ社刊/1992)』の著者であり、前著以来久々の数秘術本である。前著もそうであったが、本著も昨今の数秘術本とはその趣を異としている。

 

本著は以下の4つの項目に分けられている。

CHAPTER 01:ピュタゴラス数秘学とは何か

CHAPTER 02:数の本質に瞑想する

CHAPTER 03:数を知り、あなた自身に出会う

CHAPTER 04:数秘をより人生に活かすために

 

まず「CHAPTER 01:ピュタゴラス数秘学とは何か」では、数秘の簡単な歴史とそれに基づく分類を行っている。即ち「カバラ数秘術」と「ピュタゴラス数秘学」、そして「現代数秘学」である。また数秘「術」と数秘「学」との違いについても言及しており興味深い。

 

続いて「ピュタゴラス数秘学」とその祖であるピュタゴラス及びピュタゴラス派についての詳細が記されている。特にピュタゴラス本人の足跡については著者自身の研究や体験、更には足跡を辿る紀行も含めて詳しく記載されており、著者のピュタゴラスへの愛、そして覚者OSHOに対する畏敬の念が実によく分かる部分となっている。

 

「CHAPTER 02:数の本質に瞑想する」では、ピュタゴラスの遺した法則「必然の法則」と「力の法則」、テトラクトゥスと生命の樹との関係性、更には数(1〜9、マスターナンバー)の本質などについて記している。特に数の本質の所において記されている振り子図はそれを理解するにおいてとても分かりやすいものとなっている。

 

「CHAPTER 03:数を知り、あなた自身に出会う」では、リーディングを行う際の基本チャート作成法、チャートに用いる4つの数字(軌道数・ハート数・人格数・表現数)などの詳細について記されている。一般的な数秘術本と異なり用いる数字は少ないのだが、自身の数字の部分を読み返してみることで今後の人生に役立つ「気づき」が得られるような「内観書」的な作りとなっている。

 

そして最後の「CHAPTER 04:数秘をより人生に活かすために」では、個人周期数や全体的なチャートリーディング法を説明しており、より現実に即したメッセージを受け取る事も可能になるだろう。

 

また、途中に2箇所挿入されている「数秘コラム(日常で出会う数・数に対する思い込み)」も、人がなぜ数字を意識するのかという核心に触れていて実に興味深いものであった。

 

昨今の内外の数秘術本に見られるような複雑なチャートリーディングに対するアンチテーゼを投げ掛け、ある種の原点回帰を促すような本著の姿勢は大いに評価できるところである。

ただ前著同様、心の動きや在り方を読者に見つめ直させる「内観書」方式である為、一般的な占い本を期待する人間からすると、もしかしたら隔靴掻痒的な部分は否めないのかも知れない。

 

しかしながら、数秘をここまで愛し、研究し、人々に「気づき」を齎そうとしている人間はそうは居るものではない。本著は何遍も読み返していく事で自然とその言わんとしている事が心に浸透していく「気づきの書」であると思う。そのように本著を活用する事で数秘術本を超えたとっても大きな「何か」に化けていく事だろう。

 

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