Home

ProfileInformationColumnNumerology

TarotWorksBooksBBS

OtherContactLinkReading

 

Books


 

神聖ゲマトリア数秘占術 (elfin books series)

神聖ゲマトリア数秘占術 (elfin books series)
斉藤 啓一

学研 1992-12
売り上げランキング : 527898
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 

 【神聖ゲマトリア数秘占術

 (斉藤 啓一著/学習研究社刊/1992)

 

2008.10.4 レビュー

 

この本は以前、当レビューで取り上げた「秘法カバラ数秘術」の続編とも呼べるべきものです。著者である斉藤氏は神秘学の研究家として名が知られており、カバラ・神智学・西洋魔術等様々な分野に精通されている。また斉藤氏は一貫して「人間の霊的進化」の道を追求されており、本著でもその傾向が色濃く表れている。

 

まず初めに「運命カルテ」という数秘術では一般的なチャートの作成方法を説明している。

「天命数(生まれた曜日を数字化)」「姓名数」「潜在数(イニシャルを数字化)」「誕生数(ライフパス)」等の算出法を説明し、更に「ライフサイクル」の割り出しについても紙幅を割いている。

 

その後の第1章では、「ゲマトリア数秘占術」の歴史的背景やカバラとの関係、更には霊的進化の意味についても述べられており、かなり宗教色の強い構成となっている感は否めない。

 

第2章から第6章は、先述の「天命数」や「誕生数」「姓名数」「運命数」「年秘数(ライフサイクル)」についての詳細な説明が記載されており、対象となる人物を多角的に分析する事が可能となっている。また所々で「過去世」や「運命論」、「輪廻転生」についても言及し、総合的な「霊的進化」を導くような内容となっている。

 

そして第7章では、「ソウルメイト」について取り上げており、「相性数(双方の誕生数を加算し、単数変換したもの)」やカバラの「生命の樹」をモチーフとした「ソウルメイト早見表」、更にはソウルメイト同士でどのような教訓を学びあうのか、というところにまで言及している。

 

ちなみに私は本著の最後の方にある資料「生命の樹・9のセフィラの象意」を数字の象意事典として現在も活用している。各数字に対応する惑星や星座、人物や容貌、性格や職業に至るまで細かく記載されており、数秘術研究に大いに役立つ事請け合いである。

 

最後の第8章では生まれ日や氏名のアルファベットごとの解説、そして「姓名数」「潜在数」「誕生数」を用いた独自の「運命構造式」にて人物分析を行う方法についても説明している。

 

…とこのように本著は実に様々なコンテンツを揃え、我々を独自の数秘術ワールドに誘ってくれるのだ。また前著とは異なり用いる数字も1〜9で、マスターナンバーについては参考程度に止めている点も、マスターナンバーを用いない私としては大いに評価できる。

 

ただし先述のように「過去世」などスピリチュアル要素が非常に色濃い文章構成となっている為、抵抗を感じる方も少なくないかも知れない。しかしながらその要素は人間性をどれだけ向上させるか、という点に集約されている為、スピリチュアルさを割り引いても充分に自身の成長に繋がるヒントが散りばめられていると言っても、決して過言では無いだろう。

 

上へ上へ戻る     前へBooksへ 戻る


Home

Profile     Information     Column     Numerology

Tarot     Works     Books     BBS

Other     Contact     Link     Reading