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新・数秘術入門―人生を磨く「数占い」

新・数秘術入門―人生を磨く「数占い」
松田 和也

柏書房 2005-02
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 【新・数秘術入門―人生を磨く「数占い」

(松田 和也著/柏書房/2005)

 

2008.7.26 レビュー

 

かのマイケル・ムーア監督が書いた、『アホでマヌケなアメリカ白人』という本をご存知の方がいらっしゃるかも知れない。その本を翻訳したのが今回紹介する著書の作者、松田氏である。

 

日本に数ある数秘術関連本の中では非常にシンプルな構成である。なにせ取り上げている数字が4種類(誕生数・姓名数・母音数・子音数)のみなのである。入門本と謳(うた)っている以上はこれくらいわかりやすくシンプルな構成の方が入りやすいと思う。

 

本著ではまず初めに第1章「はじまりの一歩」にて著者と、著者の運営するサイト閲覧者とのメールのやり取りを通じて、数秘術の概念や計算方法、それぞれの数字の意味、更に毎日の運勢算出法などをわかりやすく述べている。高尚なる知識をより初心者にも理解できるように説明している点は大いに評価できると思う。

 

その後の第2章では「占いをめぐる二元論」と題し、著者独自の視点で「占い」の原理を追求していきます。「数秘術」がなぜ有効なのか・・・予(あらかじ)め本著に目を通しておく事で、より整理された形で理解する事が出来る事でしょう。

 

続く第3章の「数秘術の三位一体」では、ピュタゴラスやカバラなどの歴史背景、そして「数秘術」の有効な活用法やその使用法について紙幅を割いている。

 

第4章の「四元数、それから」では、各数字の象意(イメージ)やそれらが与えられるに至った歴史背景を詳しく説明しております。そして第5章の「【実践】数秘術の五輪書」では、誕生数や姓名数等4種類の計算方法やそれぞれの性格(「誕生数」は基本性格、「姓名数」は社会性格、「母音数」は深層性格、「子音数」は仮面性格)をわかりやすく述べている。

 

昨今のチャート数秘術とは違い、取り上げられている数字の種類が少ない為、中級者以上の方は別の本の購入を選択してしまうかも知れません。数秘術のハウツーを期待していた人々にとっては少々期待はずれになるかも知れない。

 

しかしながら本著は初心者の方、もしくは数秘術をある程度学んだ人々が読む事で、安易な方法論の如き枝葉末節に囚われない、「数秘術」の大いなる原理や背景を改めて認識する事が出来るだろう。

 

また霊やスピリチュアルなどの概念を極力用いないように心がけている点も大いに評価できます。「数秘術」を頭と身体に刻み込みたい方にはオススメの一冊かも知れない。

 

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